公認心理師試験対策!依存性薬物について
今日は依存性薬物の特徴を覚えたいと思います。ヘロインやコカイン、名前は聞いたことがありますが馴染みがなく、区別すらつかなかったのでこの機会に理解したいです。身体依存の有無は薬剤師国家試験にも出るそうです。特に、身体依存がある薬物はしっかり覚える必要があるようです。公認心理師試験も、過去に出題されていたことがあるので、しっかり覚えたいですね。
依存性薬物一覧
タバコも強力な依存性物質で、ヘロインと同じ位やめるのが難しいと言われています。しかし、タバコはニコチンをはじめ200種類くらいの化学物質が混合しており、単一の化学物質でないため、分類はされていないようです。
依存症専門家におけるスコアづけでは、社会的損害となされている平均スコアの比較では、ヘロイン:2.54、アルコール:2.21、コカイン:2.17、タバコ:1.42 となっている。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/コカイン
用語の説明
- 興奮作用:脳の中枢神経の働きを興奮させる
- 抑制作用:脳の中枢神経の働きを麻痺させる
- 身体依存:薬物を中断か減量すると離脱症状が生じること
- 精神依存:薬物を自分の意思ではやめられなくなること(自分で使用をコントロールできなくなる。薬物が手に入らないとイライラしたり、探したりする。)
- 耐性:通常量でそれまでの効果が得られなくなった状態
身体依存がない薬物
- 覚醒剤
- コカイン
- LSD
興奮作用がある薬(アッパー系)は身体依存がないようです。
身体依存が強い薬
- +++あへん類(ヘロイン)※教科書によってはモルヒネ型(ヘロイン、オピオイド)と分類されているので注意!
- ++アルコール
- +ベンゾジアゼピン
ヘロインについて
ヘロインは商品名で、一般名はジアモルヒネと呼ばれます。最強最悪とされる麻薬で、身体依存、精神依存、耐性全て+++になっています。
中枢神経を抑制する働きがあり、ダウナー系とも呼ばれます。血液脳関門(BBB)を通過しやすいのも特徴です。
有効量と致死量の領域がとても狭いため、量を誤ると死に至る危険な薬物です。
使用方法は、静脈注射と鼻から吸う方法があるそうです。
ヘロインは、ケシから作られた化合物です。下の図がヘロインができる流れになりますが、ヘロインは、ケシ→アヘン→モルヒネ→ヘロインと加工されてできます。
そのため、教科書によってはモルヒネとヘロインがまとめてあへん系と示されているものがあります。ヘロイン?モルヒネ?オピオイド?あへん?と混乱しそうな所ですが、作られる経緯を覚えれば混乱を減らせるかと思います。
まず、ケシの実から取れる果汁を乾燥させてアヘンができます。アヘンは、オピオイドと呼ばれるモルヒネやコデイン、テバインになります。オピオイドはがん性疼痛の緩和などで医薬品として使われています。
ヘロインは、モルヒネを原料として加工したものです。1898年に、バイエル社から鎮痛・鎮咳薬として商品名:ヘロインとして発売されたそうです。
しかし後に乱用・過剰摂取致死が問題となりました。日本では、麻薬及び向精神薬取締法により製造・所持・使用は制限されています。
ヘロインの離脱症状は「地獄」と言われるくらい壮絶だそうです。離脱症状が辛すぎてショックで亡くなってしまうケースもあるようです。そのため、中断するよりは、徐々に減らしていくことが推奨されています。
コカインについて
コカインは、中枢神経系を興奮させる作用があり、アッパー系とも呼ばれます。
コカの木から生成され、局所麻酔薬としても使用されます。
鼻から吸引することが多いため、鼻が溶けてしまうこともあるようです。
まずは興奮系の薬(覚醒剤、コカイン、LDS)には身体依存がないこと、また身体依存が強い薬はヘロイン、アルコール、ベンゾジアゼピンと覚えます。
ヘロインとコカインの違いもしっかり覚えたいと思います。