仕事がなんだかうまくいかなくてつらいと感じた時

もしかしたら、自分の進む道を見つめなおす機会かもしれません。

私はずっと看護職をしてきたのですが、産業保健師になってから体調不良が続くようになりました。

もちろん、年齢的な変化もあるのかなとは思いますが、今と比べても明らかに不調でした。

自分が自覚できるストレスは、看護師をしていた時の方が多かったです。
不規則な勤務、休みも自由にとれない。業務は命に関わるもので、責任も重い…ストレスの原因になることを挙げれば、キリがありません。
ただ、目の前の患者さんのためになる仕事であることは疑いようがなかったと思います。私にとっては、とてもやりがいのある仕事でした。

しかし、保健師になってからはどうでしょうか。残業も減り、規則正しい生活ができます。自覚するストレスは減りました。
ただ、続けていたら、体調がおかしくなってしまいました。

キャリア心理学を研究されている、金井篤子先生によると、自分のキャリア開発志向と家庭志向が、環境要因と合わさることによって、様々な反応が生まれるとしています。
様々な反応とは、一次的には疎外感やワーカホリズムなどの情動反応があって、次に二次的結果としてメンタルヘルスの問題や退職といったネガティブな結果や、職務で新しいことや独創的なこと挑戦したりと、ポジティブな結果を引き起こすそうです。

保健師として働いていた時は、まさに自分のキャリア開発志向と、環境のミスマッチが起きていました。
そのため、何のために働いているのかと考えたり、自分の仕事は誰かの役にたっているのかと不満をためてしまいました。
また、一緒に働く仲間とも同じ方向を向いて仕事をしたい気持ちも強かったです。

保健師の仕事が悪いわけではなく、自分の志向とのミスマッチと言うことです。
自分で思っているより、色々な仕事があります。
私も、産業保健師になりたいと大学生の頃から思っていましたが、やってみたら自分には合いませんでした。
自分が大事にしていることを知ると、なぜ合わないかが分かりました。

私はこれがやりたいはずだ、うまくいかないのは自分のせいだと、自分を変えることに労力を使うことも時には大切だと思います。

ただ、体調不良が続いたり、モチベーションが上がらなかったりするときは、自分を見つめなおすチャンスかもしれません。

金井先生の研究から、伝わってきた大切なこと。

自分がこだわりたいことや、目標、価値観があるからこそ、ストレスが発生する。

私たちがストレスフルに感じていることは、自分にとってとても重要なことだからです。

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