産業保健師の転職 面接対策!実際に質問されたことを載せます。
産業保健師の転職について、経験したことと対策をまとめようと思います。
産業保健師の採用は、書類選考から始まり、適性検査もあり、面接が2~3回あることも珍しくありません。
産業保健師の転職を経験して、SPIを実施している企業もありましたが、それよりも面接を重視しているのだろうなと思うことも少なくありませんでした。採用を左右するとも言える面接。自分を変えることはできませんが、適切に自分を伝えること、落ち着て対応することで採用につながることもあります。
面接は練習ができます。対策と練習はとても大切だと学びました。
面接で実際に聞かれたこと、面接で気を付けるべきポイントをまとめたいと思います。
1、一次面接・二次面接で見られるポイント
以下の違いがあります。面接で「何を聞かれているか?」「質問にどんな意図があるか?」によっても答えるべき内容が違ってくると感じます。質問の意図を考えながら、自分のアピールができると良いのかと思います。
1次面接(人事部・先輩保健師)で見られているポイント
- 社会人として基本的なスキルはあるか?
- 履歴書と職務経歴書は正しいか?一貫性はあるか?
- 企業とマッチングしているか?
- 募集内容の業務はできそうか?
- コミュニケーションの傾向
- 在席しているスタッフと合いそうか?
2次面接以降(管理職・役員)で見られているポイント
- 入社意欲
- 採用して企業にメリットはあるか?
- 将来のビジョンはあるか?それをどう会社に還元してくれそうか?
2、想定される質問(実際にされた質問あり)
①自己紹介
- 「自己紹介をお願いします」
- 「今までの経歴を教えて下さい」
質問の仕方は様々ですが、2~3分くらいで準備すると良いと思います。企業によって変える必要はないので暗記しておくと安心です。
例:「(名前)と申します。本日は貴重なお時間を頂きありがとうございます。〇〇大学△△学部を卒業後、~~病院で勤務しました。そちらでは、~~を担当いたしました。次に、~~株式会社にて勤務し、~~を担当いたしました。以上の経験を活かし、御社の●●に貢献したいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。」
※履歴書に記載した勤務先を1~2文で紹介していく。
②履歴書・職務経歴書についての質問
- この時期に退職した理由は?
- ブランク期間は何をしていましたか?
- 病院を変えた理由は?
- 看護師業務の対象疾患は?
- なぜこのタイミングで産業保健師に転職したか?
- 職務経歴書に記載している実績について、詳しく教えて下さい。
③志望動機
- この企業で働きたいと思った理由を教えて下さい。
- 弊社の印象を教えて下さい。
- なぜ業界の異なる弊社に転職をしようと思ったか。
- 弊社の商品で好きなものは?
- 弊社のサービスを利用したことがあるか?
社風や理念、業務内容を調べ、魅力に思った点・共感する点を挙げるとよいと思います。なぜこの求人に応募しようと思ったか、自分の視点で伝えることが大事だと思います。産業保健師の求人は少ないと言えど、絶対に受けたくない求人もあるはずです。その求人との違いを考えると、志望度の違いはあれど何かしら魅力があるはずです。
④退職理由
- 前職を退職した理由は?
- なぜ職場を変えようと思いましたか?
退職理由を偽る必要はないです。しかし、伝え方は重要です。
前向きな理由に言い換えられるようにすると良いと感じました。また、どうしても前職では叶えられなかったことも併せて伝えると説得力のある理由になります。
例:「仕事の裁量がなく物足りなかった。」→「健康経営に主体的に関わりたかったが、派遣契約のためそこまでは求められていなかった。転職してそれを実現するために退職した。」
「給料が低かった。」→「もっと仕事を評価してくれる職場で働きたいと思った。」
⑤産業保健師を希望する理由
- なぜ産業保健師になろうと思ったか?
- 病院経験を経て、少し疲れたから企業で働こうと思っていたりしますか?
- 看護師と保健師の仕事はどちらが好きか?またその理由は?
- なぜ看護師として働いた後に産業保健師になったか?
よく「予防的に関われる点に魅力を感じた。」と言う話を聞きますが、これだと少し漠然としすぎていると感じます。どうしてそう思ったか、自分ならではのエピソードにして伝えると納得しやすいと感じます。
⑥経験について
- 前職での実績は?
- 前職で困ったことは?
- 関連部署は?
- メンタル不調者の対応について、実施したことを教えて下さい。
- メンタルヘルスケアの0~3次予防で大切だと思う箇所とその理由。
- 禁煙者を増やすための対策について、入社後何をするか?
- コンプライアンスの悪い社員にどうアプローチするか?
- 集団指導の経験はあるか?
- 職域接種などコロナ関連の経験について。
- 業務を引き継ぐ際に工夫していることは?
- 残業はしていたか?
- 職場に苦手な人がいたらどのように対応するか?
- 産業医との関係は良好だったか?
- 自分のやり方にこだわるタイプか?新しい職場で、今までと異なる方法で行っていたらどうするか?
- 仕事で大切にしていることは?
中途採用で、同様の業務の経験がある場合、詳しく聞かれる項目です。
前職の棚卸をして、答えられるように準備しておくと安心です。経験がないことについては、嘘をつかず、ないことを正直に伝え、できるようになるために努力したいことを伝えると良いと思います。
⑦性格について
- 友人からはどのような性格だと言われるか?
- 嫌いな人はどのようなタイプか?
- 前職でコミュニケーションで困ったことは?
- コミュニケーションで大事にしていることは?
- 自分の性格を一言で表すと?
- 長所と短所を教えて下さい。
自己分析できているか、周囲の人とうまくやれるかを見ている質問だと思います。
短所は、本当に些細なことでよいと思います。対策をしていることとセットで伝えることが大事です。
例:「短所は、愛想がないことです。表情が硬くなりがちで、昔から顔が怖いと言われることがあります。考え事をしていると表情が硬くなってしまうので、意識して口角を上げたり鏡を持ち歩くようにしています。その結果、気軽に声をかけられることが増えました。」
⑧自己PR
- 自己PRをお願いします。
- あなたの強みを教えて下さい。
これも暗記しておいて、求められるスキルや社風によって少し変えると良いのかと思います。また、なぜそれが強みと言えるのか、根拠やエピソードを求められることも多いため、セットで伝えると説得感があると思います。
例:「私の強みは〇〇です。前職では、~~~な状況でしたが、△△したことによって■■という結果になりました。このため、〇〇は強みだと考えています。」
⑨入社後について
- 入社後、何をしたいですか?
- 入社後、どんな存在になりたいですか?
- 一つのところに長く勤めたいか?
- 産業保健師としてのキャリアプランは?
3、面接前に準備すること
とにかく声に出して練習する!
面接対策で、上記の質問を想定して答え方を考えたら、とにかく練習することが大事です。
紙に書いて答え方を考えても、言葉にすると不自然な場合もあります。面接は会話です。声に出して練習しておくと、不自然な解答になることは減ると思います。自分の表情や話し方を確認するため、動画撮影して録画し、自分で確認することを勧められたこともありました。
私は、GoogleMeetでカメラを起動して、面接を想定して練習しました。一人でできるのでお勧めです。
企業のHPは見られるだけ見る!
- 企業理念
- 経営方針
- 社訓
- 社長のメッセージ
- 新卒の採用ページ(求める人材などが載っています)
- 業績・株価
- リクナビ・マイナビ・就活会議・ライトハウスなどの口コミ
企業が大事にしていることを知る意味でも、自分とマッチするかという意味でも大切です。
逆質問はなるべく多く考えておく
面接の最後に「何か質問ありますか?」と質問されます。
この時、3つ程度質問ができると良いとされています。入社意欲を伝えられますし、疑問も解消できます。企業によっては、ほとんど逆質問の時間だったりもしました。その場合、質問できないと意欲が低いのかと思われてしまう可能性もあります。面接中に疑問が解消されることもあるので、あらかじめ多めに、5つ以上は考えておくと安心だと思います。
1次面接(人事部・保健師)では、具体的な業務内容についてや在席する職員と上手くかかわるためのポイントなどを聞き、2次面接以降(管理職・役員)では、理念や仕事のやりがいなどを聞くようにしました。
オンライン面接に備えた練習
コロナ禍で、オンライン面接が増えているようで、私の場合は、zoomかGoogleMeetでの面接でした。
オンライン面接で注意すべき点は、色々なところに書いてあるとは思いますが、私が大事だと思ったのは以下です。
- カメラの高さ(ノートPCは低くなりがち。低いと、見下すような視線になってしまいます。PCの位置を高くできるよう調整しました。)
- 顔色(顔が暗くなりがちなので、顔が明るくなるようにPCの後ろにライトを設置しました。)
- チャット機能やホワイトボード機能を使えるよう練習しておく
- 音声や画像が問題ないか試しておく