夏休み明けは注意!子どもの自殺が増える訳とまわりの人ができること

最近、子どもの自殺者が増えているそうです。

特に夏休み明けに増加することが知られており、ここ数年、この時期になるとニュースでも報道されています。

2024年記事

https://reseed.resemom.jp/article/2024/07/16/9135.html

2023年記事

https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20230824b.html

夏休み明けはどうしてつらくなる?

  • 学校生活への不安とストレス: 夏休みが終わると、また学校生活が始まります。学業のプレッシャーや友人関係の問題、いじめなど、夏休中に少し休めていたことが再開したり、直面化することになります。特に、いじめを受けている子どもにとっては、学校に戻ることが大きなストレスとなります。
  • 生活リズムの変化: 夏休みの間に生活リズムが崩れ、そのまま学校が始まると、精神的な負担が大きくなることがあります。特に、夜更かしや昼夜逆転の生活をしていた子どもにとって、急な生活リズムの変化は大きなストレス要因になります。
  • 家族との問題: 長期休暇中、家庭内の問題が浮き彫りになることがあります。例えば、親子関係が悪化している家庭では、夏休み中に家族との衝突が増えることがあります。これが原因で、学校に戻る前に強い不安や孤独感を感じる子どもがいます。
  • 夏休み中の孤立感: 一部の子どもは、夏休み中に友達と過ごす機会が少なく、孤立感を強く感じることがあります。この孤立感が、学校に戻ることへの不安を増幅させることがあります。

こうした様々な要因が重なり、子どもたちにとって夏休み明けは特に精神的につらい時期となりやすく、自殺リスクが高まると考えられています。学校や家族など、周囲にいる人がこの時期の子どもたちの状態に注意を払って、支えていくことが大切です。

子どもの自殺対策:周りの人ができること

1. 子どものサインに気づくこと

子どもたちは、自分の感情や問題を言葉で表現するのが難しいことがあります。周りの人が子どもの変化に気づくことが、早期対応につながります。ぜひ、以下のサインに注意を払いましょう。

  • 行動の変化: 元気がなくなった、成績が急に下がった、学校に行きたがらなくなったなど、普段と違う行動が見られる場合は注意が必要です。
  • 言葉の変化: 「もう疲れた」「消えたい」「誰にも理解されない」など、悲観的な発言が増えた場合は、深刻な状態である可能性があります。しかし、子どもは直接的に言えることばかりではありません。日記やSNSなどの書き込みの変化もあるかもしれません。会話が減ったり、表情が暗くなった等、言葉以外の変化にも注意することが大切です。
  • 身体的な変化: 不眠や食欲不振、嫌な夢を見る、なかなか朝起きてこない等、体調不良が続く場合も、心理的な問題が原因であることがあります。また、子どもはまだ上手に自分の気持ちに気づけないこともあります。腕に傷ができていたり、髪を抜いていることもあります。

2. オープンなコミュニケーションを心がける

子どもが話しやすい環境を作ることが大切です。日常の中で、子どもに話す機会を増やし、感情や考えを共有する習慣をつけましょう。

  • 日常的な会話を大切にする: 何気ない日常の会話の中から、子どもが抱えている問題や不安を知ることができます。親や教師、周囲の大人が積極的に話しかけるよう心がけましょう。
  • 批判せずに話を聞く: 子どもが何かを話してくれたら、まずは批判せずに受け止める姿勢が大切です。否定的な反応を避け、共感を示すことで、子どもが安心して話せるようになります。
  • よくわからないことは、質問してみる:子どもは、上手に自分の気持ちや感情を伝えられないこともあります。言っていることが一貫していなかったり、理解しにくい時もあるかもしれません。そんな時は、子ども自身も混乱していたり、うまく言葉にできていない可能性があります。疑問に思ったら、否定せずに聞いてみましょう。

3. サポートのネットワークを広げる

子どもが孤立しないよう、学校や地域、専門家と連携してサポートネットワークを築くことも大切です。そうしたつながりが広がることで、自分自身もサポートになることもあるかもしれません。

  • 学校との連携: 教師やスクールカウンセラーと連携して、子どもの様子を共有し、早期対応を図りましょう。学校は子どもが多くの時間を過ごす場所であり、重要な支援の場となります。
  • 地域のサポート: 地域で提供されているメンタルヘルスのサービスや支援団体を活用することも大切です。地域の相談窓口やカウンセリングサービスを利用して、専門家の支援を受けましょう。

4. 専門的なサポートを受ける

子どものメンタルヘルスが深刻な場合、専門家のサポートを受けたほうがよいこともあります。自殺のリスクが高いと感じた場合は、躊躇せずに専門家に相談しましょう。

  • 心理カウンセリング: 公認心理師や臨床心理士に相談し、子どもに適切なサポートを提供してもらいましょう。
  • 医療機関の利用: 必要に応じて、精神科医や小児科医の診断を受けることも検討してください。薬物治療や心理療法が効果的な場合もあります。

5. 子どもを責めない

自殺を考えている子どもに対して、非難したり責めたりすることは避けましょう。問題の根本的な原因を探り、子どもを理解することが最も重要です。

  • 共感を示す: 子どもの気持ちに寄り添い、共感を示すことが大切です。「どうしてそんなことを考えるの?」ではなく、「辛いんだね」と共感する姿勢を持ちましょう。
  • 解決策を一緒に考える: 子どもが抱えている問題について、一緒に解決策を考えることで、子どもが安心感を持ち、自分自身で対処できる力を養う手助けができます。

6. 継続的なサポートを提供する

一度サポートを提供したからといって、すぐに解決するとは限りません。継続的なサポートが必要です。

  • 定期的なフォローアップ: 子どもの状況に応じて、定期的に話を聞く機会を設け、状況の変化に対応しましょう。
  • 支援を続ける姿勢: 一時的な問題解決に留まらず、長期的な視点で子どものメンタルヘルスをサポートしていくことが重要です。

子どものつらい気持ちに対処するために:子どもへのサポート

無料で導入できる、SOSフィルターというものがあります。

こちらは、端末の拡張機能で、簡単に始められます。

子どもが、「自殺」「死にたい」「いじめ」など検索した時に、それぞれの悩みに特化した相談窓口を紹介してくれるそうです。

また、子ども自身がセルフケアができるようなサポートや、周囲の人に「助けて」と言えるようなコツを紹介してくれるそうです。

個人情報の収集もしないため、使ってみるハードルは低いのかなと思います。

https://sos-filter.ova-japan.org/#about

子どもの自殺は非常にデリケートな問題で、周囲の大人ができることは限られています。

しかし、少しの気づきや行動が、子どもの命を救うきっかけになることがあります。

この記事を通じて、一人でも多くの子どもたちが安心して生きられる社会づくりに貢献できれば幸いです。

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