産業保健師になってよかったか?今だから思うデメリットも。

こんにちは。ここ数年で、最近産業保健師・産業看護職の求人を見る機会が増えたなと思います。

産業保健師になりたいけれど、未経験だと採用が難しくてどうしたら…という声も聞いたことがあります。

転職を考えているけれど、なかなか踏み出せない、そんな人も少なくないのではと思います。

今回は、経験は少ないながらも産業保健師をしてみて思ったことを書いていきたいと思います。

産業保健師になってよかったか?

結論、私は良かったと思っています。

今後やりたいかと言われたら、Noですが…。

産業保健師は、おもしろい仕事だと思います。

この仕事をしていなかったら、働けなかった企業がたくさんありますし、そうした企業で働けたのはとても楽しかったと思います。

何よりその企業の社員さんや商品を良く知ることができて、退職した今も企業のファンです。

自分には縁がないと思っていた企業と、仕事で関われたのは嬉しいですし、好きな商品やサービスが増えて生活が楽しくなりました。

なので、思いがけない出会いがあったのは良かったなと思います。

仕事の面でも、健康な人を対象にするといっても、働きながら様々な悩みを持つ人と関わることになります。

広く病気や人生の悩みに関わることができたのは、私にとっても大きな学びになりました。

おおむね、「やってよかった」と言えるでしょう。

しかし、デメリットもあります。

産業保健師として働くデメリット

私が思う産業保健師のデメリットは、雇用の不安定さとハラスメントの多さです。

みなさん、任天堂のパワハラ訴訟についてはご存知でしょうか。こちらですね。

「任天堂の直接雇用拒否は不合理と言えず」保健師女性2人の請求棄却 京都地裁、産業医のパワハラは一部認定 京都新聞 2024年2月27日 20:15

任天堂産業医のパワハラ認定、保健師への賠償命じる 京都地裁毎日新聞 2024/2/27 20:18

声をあげた保健師さん、本当に勇気のある行動だと思います。個人的には大きな拍手を贈っています。

残念ながら、産業保健にはこうしたパワハラは珍しくないのです。ただ、立場の弱さから、声をあげにくくなっていて、任天堂さんのように声をあげることが難しいと感じます。

保健師は、雇用も正社員でないことも多いですし、企業内の立場としてはとても弱いです。

企業からしたら、保健師を一人雇うより産業医を探す方が時間も費用もかかるので、保健師がいじめられていても会社が動くことは珍しいかもしれません。また、長年働いている保健師からしたら、新しい保健師を邪魔に思ったり、自分の立場が危うくなると考えるのか、嫌がらせをしてくることも良く聞きます。

女性職場には珍しくないのかもしれませんが、少人数の職場が多いので、逃げ場がないことはしんどい部分です。

デメリットの一つとしては、こうしたパワハラが日常にあり、離職率の高い職場は珍しくないことです。

また、派遣や業務委託の割合も高く、雇用の不安定さもあって長く働ける職場とは限らないと言えるでしょう。

私も、数年辞めずにこの業界にとどまってしまいましたが、正直仕事内容から免許が泣いてるなと思うことはありましたし、度重なる嫌がらせを受けて人を信じられなくなっている部分もあります。

正直、病棟のお局看護師とはまた違った嫌な部分を見ることになります。(病棟のお局さんも大変ですが、周りにもわかるくらいストレートに悪態をつくので、分かりやすいのですが…)

私が見てきたのは一部なので、こうしたデメリットもあることが伝わればと思います。

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