公認心理師試験対策 現任者講習会テキストは読むべきか? 活用した方法について
現任者講習会テキストは読むべきか?
公認心理師のGルートの方は持っている、現任者講習会テキスト。これは読むべきなのでしょうか?
私はもちろん、読んだ方が良いと感じています。
受験を終えて、現任者講習会テキストには本当に感謝しています。現任者講習会テキスト(以下、現任者テキストとします)を活用したことで、苦手だった関係行政論の得点をあげることができました。唯一公的に出版されているものなので、必ず読むべきだと現任者講習会でも言われましたが、本当にその通りだと思います。もし、関係行政論に苦手意識のある方がいたら、ぜひ読み込んだ方が良い1冊です。
また、今回薬理の問題が出題されましたが、このテキストにはそれももれなく書いてありました。文字が多い、難しい、と嫌煙するにはもったいない本です
以下に活用方法について書いていきます。
1、まずざっと通して読む
現任者テキストは文字が多く、色分けもされていないので、正直読みやすい本ではないと思います。
しかし、諦めずにまずは1冊読んでみることをお勧めします。現任者講習会で読んだのであれば、それでも良いと思います。とにかく何が書いてある本なのかを把握するために読んで下さい。この段階では、細かいことを覚える必要はないと感じました。
2、出題傾向と合わせて読み込む
次の段階で、より深く読み込んでいきます。
現任者テキストは、読むのは大変ですがかなり情報量が多く、しかも良くまとまっている本だと思います。法律の内容まで記載されています。
しかしただ読むだけだと情報量が多く、何を覚えるべきか分からなくなってしまいますので、読み込む前に、過去問などを見て大まかな出題傾向を知っておくとより理解しやすいと思います。
例えば、「心神喪失者等医療観察法」を例に見てみます。
いわゆる医療観察法ですが、かなりの頻度で出題されている法律です。
過去問や問題集を見てみると、以下の出題がありました。
- 刑法第39条 心神喪失及び神経耗弱について 罰するか?罰しないか?罪を軽減するか?
- 医療観察法における、6つの重大な他害行為とは?
- 誰が当初審判を申し立てるか?
- 退院の決定は誰が行うか?
- 社会復帰調査官の役割
出題されている問題を知った上でテキストを読むと、文字ばかりのテキストが急に読みやすくなるかもしれません。
3、他の資料と組み合わせて読み込む
2の段階で、たくさん情報が得られたと思います。
私は単語は覚えられても、まだ完全に理解したとは言えない段階でした。
そこで、分からない部分を調べながら、補足しながら読むとより理解が深まりました。
医療観察法をまた例に出すと、厚労省や法務省等が色々な情報をだしていたのでそれを読みました。
現任者テキストに書いている内容と同じことが、それぞれチャートや図で示されていたり、詳しく説明されている部分があり、現任者テキストに書いてあることの理解も進みました。
厚労省 医療観察法
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/sinsin/index.html
法務省 医療観察制度
http://www.moj.go.jp/hogo1/soumu/hogo_hogo11.html
4、覚えたい単語を暗記ペンでマークする
1〜3を経ても、覚えられないことは多々ありました。
その部分を、暗記ペンでマークして覚えることにしました。これをすることで、どうしても覚えられなかったものが覚えられて良かったです。赤シートで隠して覚えました。
こちらはしっかり色がつくのに、全く裏にインクが滲みたりしなかったのでとてもおすすめです。ゼブラのチェックペン。赤シートとセットになっているものもあります。
今は暗記用のアプリなどもあるので、そういったものを活用するのも良いかもしれません。
以上が私がした現任者テキストの活用です。
最初はとても読むのが嫌なテキストでしたが(失礼)これなしには試験を乗り越えるのは無理でした。
これから受験される方にも、活用されることをおすすめしたいです。
しかし、人によって勉強方法は異なると思いますので、ご自分に合った勉強方法が見つかりますよう願っています。