公認心理師試験 医療系の疾患は何から勉強すれば良いか?頻出の疾患と問題文②

公認心理師試験は、疾患の診断基準や治療法についても出題されることがありますが、何がどのくらい出題されているか知りたくなり、数えてみました。

過去1回しか出題されていない疾患(窃盗症、ALS、ディスクレシア、IBSなど)もありますが、認知症、摂食障害、依存症、うつ病など、ほぼ毎回出題されている疾患もありました。

認知症は毎年、しかも複数の問題が出題されていました。

摂食障害・依存症・うつ病は出題のない年もありましたが、頻度としては高いですね。PTSDは毎年1問は出題されているようです。

出題された問題を見ると、問題文や選択肢が似ている問題も多々ありましたのでやはり過去問は大事だと実感しました。正しい問題文を覚えておけば解ける問題もあると思います。初見よりは、見たことのある文章の方が解きやすいと思いますので、出題された問題文を読んでおくことは有効かもしれません。

今回も、過去問の問題文で覚えた方が良い問題文を並べたいと思います。前回に続いて、依存症からスタートです。

前回の記事はこちらです。

3、依存症の問題文(全て正しい文章)

  • 覚醒剤で身体依存が起こることは少ない。
  • ギャンブル依存症は、虐待、自殺、犯罪などの問題と密接に関連している。
  • ヘロインは身体依存性が強い。
  • MDMAはセロトニン遊離増加作用を介して幻覚を生じる。
  • 物質関連障害について、物質への渇望や強い欲求を精神依存と言う。
  • 同じ効果を得るために、より多くの物質の摂取が必要になることを耐性と言う。
  • アルコール依存症の離脱症状には、幻視とけいれんがある。

依存性薬物も良く出題されています。

4、うつ病の問題文

  • 軽症うつ病エピソードに対する初期の短期間の心理療法には認知行動療法がある。
  • うつ病では、心気妄想・貧困妄想・罪業妄想の3つの症状がみられることが多い。
  • 妊娠中のうつ病のスクリーニングにもエジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)が用いられる。
  • 「何をするのもおっくうで面倒くさいです」という発言はうつ病を疑わせる。

5、PTSDの問題文

  • PTSDはうつ病やアルコールの問題を合併することがある。
  • PTSDは自分自身や他者への非難につながる、出来事の原因や結果についての持続的で歪んだ認識を持つことがある。
  • PTSDは、私が悪い、誰も信用できない、いつまた被害に遭うか分からないと言った、否定的な信念や予想が含まれる。
  • 一定期間が経過しても自然軽快しない場合には、トラウマに焦点を当てた認知行動療法やEMDRなどの実施を検討する。
  • PTSDは、症状が1ヶ月以上続いている必要がある。
  • 治療開始の基本は、クライエントの生活の安全が保障されていることである。
  • 複雑性PTSDは、複数の、または長期間にわたる心的外傷的出来事への暴露に関連する、より広範囲の症状を示す。

6、ADHDの問題文

  • 女性は男性よりも主に不注意の行動特徴を示す傾向がある。
  • 診断には、複数の状況で症状が存在することが必要である。
  • 診断には、いくつかの症状が12歳になる以前から存在している必要がある。
  • DSM−5では、自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(ASD)の診断に併記することができる。
  • ADHDの併存障害について、環境調整と薬物療法とを考慮する。
  • ADHDは成人期にしばしばうつ病を併存する。
  • ADHDの二次障害として、素行障害が出現しやすい。
  • 養育環境は二次障害の発症や程度に影響する。

7、自閉症スペクトラム障害の問題文

  • 自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(ASD)の基本的な特徴として、通常の会話のやり取りの困難が挙げられる。
  • 特性のうち、細部にとらわれ大局的に判断することが難しいことを「中枢性統合の弱さ」と説明できる。
  • 感覚過敏はDSM−5の診断基準の中に含まれている。

8、糖尿病の問題文

  • ストレスは身体に直接作用して血糖値を上げる。
  • 肥満や運動不足によってインスリンの効果が低くなる。
  • うつ病発症のリスクを高める。
  • 認知症発症のリスクを高める。
  • 勃起不全症のリスクを高める。
  • 加齢は2型糖尿病の発症リスクを高める。
  • 非定型抗精神病薬の中には、糖尿病患者には使用禁忌の薬がある。

9、パーソナリティ障害の問題文

  • 秩序や完全さにとらわれて、柔軟性を欠き、効率性が犠牲にされるという症状を特徴とするパーソナリティ障害は、強迫性パーソナリティ障害である。
  • DSM−5の反社会性パーソナリティ障害の診断基準として、他人の権利を無視し侵害する広範な様式には、「衝動性、または将来の計画を立てられないこと」が含まれる。
  • 境界性パーソナリティ障害の特徴は「対人関係、自己像及び感情の不安定と著しい衝動性を示す」

10、統合失調症の問題文

  • 特徴的な症状として以下が挙げられる
  • 複数の人物が自分の悪口を言っている声が聞こえる幻覚>
  • 自分の考えが他人に伝わり、周囲に筒抜けになっていると思う。<考想伝播>

出題はないが筆者追記(みんなのメンタルヘルス.厚生労働省より引用)

  • すれ違う人に紛れている敵が自分を襲おうとしている。<迫害妄想>
  • 近所の人の咳払いは自分への警告だ。<関係妄想>
  • 警察が自分を尾行している。<追跡妄想>
  • 考えていることが声になって聞こえてくる。<考想化声>
  • 自分の意思に反して誰かに考えや体を操られてしまう。<作為体験>
  • 精神症状は再発することがある。

11、心身症の問題文

  • リラクセーション法の有効性が高い
  • 発症や経過に心理社会的要因が関与する身体疾患のことである
  • アレキシサイミア傾向の高い心身症患者はストレスを自覚しにくいことが多い。
  • 本態性高血圧症が心理的ストレスで悪化している場合は、心身症と考える。

12、解離性障害の問題文

  • 自殺の危険性がある。
  • 身体症状を伴う場合がある。
  • 幼少期の被虐待体験が関連している。
  • 自らの健忘には気づいていないことが多い。
  • てんかんとの鑑別が必要である。

13、知的障害の問題文

  • 療育手帳は法律に規定されていない。
  • 知的機能と適応機能に問題がみられる。

14、愛着障害の問題文

  • 乳幼児期のマルトリートメントと関係が深い。
  • 自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害と症状が一部類似する。
  • 常に自分で自分を守る態勢をとらざるを得ないため、ささいなことで興奮しやすい。
  • 養育者が微笑みかける、撫でるなど、それまで欠けていた情動体験を補うような関わりが心理療法として有効である。
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