公認心理師試験 医療系の疾患は何から勉強するか?頻出の疾患について①
公認心理師試験は、疾患の診断基準や治療法についても出題されることがありますが、何がどのくらい出題されているか知りたくなり、数えてみました。
過去1回しか出題されていない疾患(窃盗症、ALS、ディスクレシア、IBSなど)もありますが、認知症、摂食障害、依存症、うつ病など、ほぼ毎回出題されている疾患もありました。
認知症は毎年、しかも複数の問題が出題されていました。
摂食障害・依存症・うつ病は出題のない年もありましたが、頻度としては高いですね。PTSDは毎年1問は出題されているようです。やみくもに勉強するのに疲れたら、こういった疾患に重点を置いて勉強するのも良いかと思いました。
また、出題された問題を見ると問題文や選択肢が似ている問題も多々ありましたので、やはり過去問は大事だと実感しました。
今回は、どんな問題が出題されていたか、疾患ごとに並べてみたいと思います。
また、似ている選択肢もあったので、それを覚えれば問題は解けるのではないかと思いました。覚えたい問題文として、正解の文章を書き出してみたいと思います。
過去問の文字が小さくてすみません。
1、認知症についての過去問
<覚えたい問題文>
- Lewy小体型認知症はパーキンソン症状が見られる。
- Lewy小体型認知症は幻視を伴うことが特徴である。
- 血管性認知症では歩行障害と尿失禁が早期から出現する。
- 血管性認知症は抑うつやせん妄が生じやすい。
- 認知症の症状である失行は中核症状である。
- 認知症のケアに用いる技法として、回想法、動作法、バリデーション、リアリティ・オリエンテーションがある。
- 認知症の高齢者への回想法では、昔の物品を手がかりにする。
- 認知症の症状を呈する病態で、治療が可能で病前の正常な状態に回復する可能性があるものとして、正常圧水頭症がある。
- Alzheimer型認知症は、うつ症状が起こる。
認知症についてまとめた記事はこちらです。
2、摂食障害の過去問
<覚えたい問題文>
- 神経性無食欲症は、患者自身は体重低下に困っていないため、治療関係を築くことが難しい。
- 神経性無食欲症の経過中の死亡はまれではない。
- 神経性無食欲症は心理療法によって十分な治療効果が得られるとは言えない。
- 神経性無食欲症は、経管栄養で体重を増やしても、維持できるとは限らない。
- 神経性無食欲症は、体重と体型に関する自己認識の障害がある。
- 神経性やせ症/神経性無食欲症は、心理社会的要因に加え、遺伝的要因も発症に関与する。
- WHOの基準でBMI15kg/m2は、成人では最重度のやせである。
こちらは過去問をもとに摂食障害の死亡率、死因、統計、診断について書きました。(リフィーディング症候群についても触れています)
まずは認知症、摂食障害について書いてみました。
引き続き書いていきたいと思います。