公認心理師 Gルートの勉強法の記録 〜第三回試験に合格しました!〜
こんにちは。
2月12日、公認心理師の合格発表でした。受験生の皆様、本当にお疲れさまでした。
第3回受験の皆様は、コロナ禍で試験が延期になり、感染拡大の中での受験で思いがけないストレスや困難があったと思います。そんな中、受験を乗り越えた皆様。本当にお疲れさまでした。
今回、皆様と一緒に勉強できた経験は私にとっても忘れられない経験です。受験を決めた時は、こんな難しい試験で6割を超えるのは無理なのではないかと早くも諦めたい気持ちがありましたが、なんとか勉強を続け、合格することができました。勉強していくうちに、自分に合う勉強方法に気づけたり、年を重ねても新しく学ぶことができると知れて、とても良い経験になりました。
今回の学びを忘れないうちにまとめておきたいと思います。今後、自分が何か勉強する時にも、今回のことを思い出して取り組めたらと思います。
私について
- 看護師・保健師として医療・産業分野に従事
- Gルートで第3回試験を受験(初回受験)
- 勉強前に実施した過去問での点数は5割未満
- 第3回試験の得点:161点 (70%)
受験までにした勉強法について
STEP1:出題範囲の全体像を知る
1、過去問を解く
ひとまず回答や解説は読まず、最後まで解いてみることにしました。そうすることで、出題傾向・強勉していない状態でどのくらい点数が取れるかを知ることができました。
全体を知ることでテキストを読む際に出題されそうなポイントを予測しやすくなったことと、全体像の把握に役立ちました。
私の場合は、この時点では事例問題と一部の医療系の問題以外ほとんど取れないことが分かりました。逆に、看護師試験対策・看護職の業務で学んだのものもあると知り、少し希望が持てました。事例問題は勉強していなくても解けるものもあると知りました。
2、必携テキスト・現認者講習会テキストをざっと読む
この段階では、内容を覚えるためではなく、あくまで全体像を知るためにざっと読みました。読んでいる時は分からなくても、読み終えた時に全体像が分かることを目標に1周読むことにしました。
1周読み終えた時は、細かい内容は全く覚えていませんでしたが、本の目次と内容がなんとなく一致した程度の知識にはなったと思います。
3、ブループリントを読む
私はここはあまり重視できませんでしたが、ざっと目を通しました。聞き慣れない単語は後ほど調べることにしました。
STEP2:自分の現状を客観的に把握する
1、自分の得意・不得意を知る
過去問で何が解けて何が解けていないかを客観的に把握するために行ったことです。
エクセルに過去問の出題分野と正答率(京都コムニタスさんの資料を参考にしました)、自分の正誤を入力し、得意・不得意分野を明らかにしました。この作業で、自分が携わっている医療・産業分野でも得点できていないことが分かりました。知っている分野でも問題を解けるかは別問題ですね。勉強し直さなくてはと思いました。
これは模試を受ければすぐに把握できるかと思います。
2、解けなければいけない問題を解けなかった分野を把握した
正解率が高い問題を外してしまった分野を客観的に見ました。
この作業をすることで、「点が取りやすい分野」も明らかにすることができます。受験生の多くが点数を取っている分野なので、今の時点で点が取れていなくても、集中して勉強すれば取れるようになると考えました。
私の場合は、「公認心理師法」について、正解率の高い問題を間違っていることが分かりました。そのため、公認心理師法について理解を深めるため、追加で問題集やアプリを利用して対策しました。第3回試験はあまり出題されませんでしたが…
逆に、基礎心理学の中では感情系の問題は正解率がとても低く、解けなくても気にしないようにしました。また、統計も正解率が低く、出題数も多くなかったため、勉強の優先順位は低いと判断しました。
問題の難易度が自分では判断できなかったので、京都コムニタスさんの過去問解説は大変参考になりました。
このステップについて書いた記事はこちらです。
STEP3:出題範囲の深掘り
1、過去問の解説を読む・調べる
解説を読み、理解できなかった部分はテキストを読み理解しました。(第1回、追加試験、第2回の3回分)
ここが一番時間もかかり辛かったですが、本当に大事な作業だと思いました。
ネットで見られる過去問を見て自分で学んでも良いと思いますし、解説を買って読んでも良いと思います。やり方は人それぞれだと思いますが、どちらが良いか聞かれたら、自分で調べるのは時間がかかるため解説本を読むことをおすすめします。私は最初自分で調べようと思いましたが、時間がかかったため、早々に解説本を買いました。
2、過去問で理解できなかった内容はアウトプットして覚える
過去問の深掘り作業で覚えられたものは良いとして、もう少しで覚えられそうなもの、どうしても覚えられそうにないものは、アウトプットすることで覚えました。自分で説明できるようにたくさん情報を調べるので、自然に覚えることができました。
苦手な分野についてまでは手が回りませんでしたが、覚えたい点は確実に覚えられるのでアウトプットは良かったと思いました。
3、覚えるものの優先順位を決める
全て覚えられれば良いですが、時間も限られています。過去に出題された頻度が多いものを優先に覚えようと考えました。
- 心理検査
- 法律
この2つは心理学手帳に一覧があったので、過去に出題された回数をカウントして、印をつけました。出題回数が多いものから覚えることで、優先して覚えるものが明確になり勉強もしやすくなりました。
STEP4:仕上げ。全体を見る・深掘りの繰り返し
1、再度過去問・テキストを見返す
この段階で、必携テキストと現認者講習会テキストを再度読み直しました。試験までに3周読むことを目標としましたが、ステップ3に時間がかかり2周しか読めませんでした。
再度全体像を見ることで、見落としていた部分を拾えたかなと思います。不足していると思ったことは、再度調べたり、暗記し直しました。
私は1度では覚えることができないことが多いので、目にする頻度を増やすことを意識して、空き時間にこまめに勉強するようにしました。
2、試験日に持っていくノートを作る
私の場合は心理学手帳を持っていこうと決めたので、手帳に付箋を貼り、忘れそうなことを書き込むようにしました。
使用した参考書などのまとめ記事
やってよかったこと
1、SNSでのつながり
私はTwitterで公認心理師の受験生とつながることができました。勉強していることをつぶやいて下さるので、大変参考になりました。
ゴロやスライド、皆様が色々な角度から勉強していて、参考にさせて頂いていました。試験が延期になったり、気持ち的に不安な時期も、こちらでの支えが大きかったです。本当に感謝しかありません。
2、YouTubeの活用
今はたくさんの方が動画を作って下さっています。
テキストだけでは理解できない部分の動画を探して見ていました。私は、見るだけだとぼーっとしてしまうこともあったので、文字におこすなど手を動かすようにしました。
3、LECさんの直前駆け込み生講義
試験の約1ヶ月前に受講しました。
とにかくたくさん問題を解いたことが良かったのと、試験が難化すると言われ、焦りました。気持ちを入れ替えられたことが個人的には良かったです。
試験前のくせに「あとは体調を整えて受験するだけ」と甘い考えでしたが、気合を入れ直しました。実際にここで学んだことがそのまま試験に出たものもあり、この時勉強したおかげで数点取れたと思っています。
独学では勉強していなかったことを学べました。第4回の直前対策もあるのでしょうか。参加を迷う方にはおすすめしたいです。
本当によかったです。
https://www.lec-jp.com/shinri/kounin/kouza/
4、心理検査の一覧表を作り自宅に貼った
私はトイレに貼ることにしました。毎日目にするので、自然に覚えられたものもありました。
意識せずに見る場所(トイレ、洗面所、冷蔵庫など)に貼るのはおすすめです。
モチベーションを保つために
公認心理師試験は、受験を決めてから発表まで、とにかく色々なことがありました。受験を決めてからはGルートへの批判的な意見を耳にしては落ち込んだり、「自分なんかが受験して良いのだろうか」と受験をためらっていたこともありました。(そのせいで第3回が初受験となりました。慎重すぎますね…)
過去問も解けず、「Gルートには難しい」と逃げてしまいたい自分もいました。
また、第3回試験は当初6月の予定でしたが新型コロナウイルス感染症の影響で12月に延期になったことで、モチベーションを保つのが困難な時もありました。
そんな時に、力になってくれたのが家族と受験生の皆さんでした。
不合格でも今の仕事はできるし、落ちても大丈夫と言い訳をすると頑張れ、やればできると励ましてくれた家族。応援してくれている家族のためにも頑張りたいと思えました。
また、一緒に勉強した受験生の仲間の存在も大きかったです。職域も状況も違いますが、同じ資格を目指す仲間の存在は大きかったです。みなさんの姿を見て私も頑張ろうと思いました。
一人では越えられないことも、一緒に頑張っている方がいることで頑張れることもあります。
もし、今読んでくださっているあなたの周りにそんな方が見つからなかったら、気軽にコメントを下さいね。
以上、長くなりましたがGルートの看護職がおこなった勉強方法でした。
公認心理師受験について書いているひなたと言います。ざっと(失礼)読ませていただいたのですが、受験記は圧巻でした。新卒者の勉強の面倒を見ることもありますが、ここまで徹底して勉強していればGルートの方が非心理専門職の方でも合格できると感心しました。確かにGルートに対する批判はあります。ただ、人の健康を預かる保健師・看護師さんは人の心も預かっているわけですからぜひこの資格を手にご活躍されることを期待しております。
コメントありがとうございます。
私もブログ拝見させて頂いています。
基礎心理学の点数は散々でしたが(*_*;なんとか他の分野でカバーして合格点をとることができました。
看護職へのご理解もありがとうございます。
看護師は患者さんの療養上の世話をするのが仕事なので、患者さんと関わる時間は他の職種と比べて長く、話をする機会にも恵まれていましたが、自分の関わり方や患者さんの言動に悩んでしまうこともありました。
特に精神科病棟で勤務していた時は、長時間関わっているはずの患者さんのサインを見逃しているのではないかと不安がありました。
心理学の知識があればもっと違った見方・アプローチができるのではないかと感じていたこともあり、今回受験に挑戦することにしました。
試験には合格できても、今の自分には、誰かに何か還元できるものがある訳ではないので、気を引き締めて学び続けたいと思います。(学ぶ方法すら模索中ですが…)
今後もブログを楽しみにしています(^^)
どうぞよろしくお願いいたします。
産業保健で保健師をしているりんごです。
Gルートから今年挑戦します。
過去問やテキストを見れば見るほど、私には難しすぎて手応えがなく、受験することも迷う日々ですが、とにかくやるしかない、と向き合っています。
もぐもぐさんの投稿、とてもためになりました。
周りに受験する仲間もいないので心細いですが今後も読ませていただきながら頑張ります。
コメントありがとうございます。とても嬉しいです。
難しいですよね…私も気持ちが色々なことに揺さぶられました。お気持ちお察しします。
私も試験は終わりましたが、まだまだ分からないことが多いので、勉強は続けられたらと思っています。
産業保健師の受験仲間として、どうぞよろしくお願いします(^^)
一緒に頑張りましょう♪