心身症とアレキシサイミア。自分の感情に気づけないと心身症になりやすい?

以前、心身症になりやすい特徴として、アレキシサイミアが挙げられることを記事に書きました。

今回は、自分の感情に気づきにくいアレキシサイミアについてもう少し詳しくまとめたいと思います。

アレキシサイミアとは?

  • 自分の感情を言葉で表すこと・他人に伝えることが苦手
  • 感情と身体感覚を区別することが苦手
  • 想像力が乏しい
  • 自分の感情より、客観的な事実に関心が向かいやすい(できごとの状況は伝えられても、その時どう思ったかと聞くと困惑しやすい)

どうして心身症になりやすいか?

自分の感情に気づき、言葉にすることは、一種のストレス発散作用を果たしているが、それができなくなると、身体症状として表現されるようになり(身体化)、心身症につながるのではないかと考えられているそうです。

また、情動的な刺激を言葉にすることで、扁桃体(脳の情動反応の中枢。恐怖を感じると活動が亢進する)の反応が低下することからも、感情の言語化をすることで、感情を制御できるのではないかと考えられています。

心身症とは?

  • 喘息
  • 本態性高血圧
  • 慢性胃炎
  • 潰瘍性大腸炎
  • 神経性食欲不振症
  • 過食症
  • 過換気症候群
  • アトピー性皮膚炎
  • 慢性蕁麻疹
  • 周期性嘔吐症
  • 頭痛
  • 肩こり
  • アレルギー性鼻炎
  • 心因性難聴
  • めまい
  • 自律神経失調症   など

アレキシサイミアの方の脳の働きについて

脳の画像研究で、以下のことが明らかになっています。

  • 外的な情動刺激に対する鈍麻
  • 身体感覚・運動処理への依存
  • 他者理解などの社会性は自閉症スペクトラムとのオーバーラップが示唆

視覚から得られる情動刺激と、想像性に関わる課題に対しては辺縁系・傍辺縁系(扁桃体・島皮質・前帯状回・後帯状回)の反応性が低下していたそうです。

一方、身体的な感覚運動レベルの課題・刺激に対しては、島皮質や感覚運動領域をはじめとして脳機能は亢進していました。

こうしたアレキシサイミアの脳機能の特性は、言葉より身体症状で訴える(身体症として表出する)ことに繋がっていると考えられます。

治療について

 心身症がある場合は、心身症の治療と心理療法がベースになるようです。

 また、ストレス解消のためリラクゼーション法を身につけることもお勧めされています。

 感情を表出することに困難があること、それが心身症に繋がっていることに気づくことが大切です。

 治療については必ず専門の医師に相談しましょう。

<参考文献>

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