公認心理師試験対策!ウェクスラー式知能検査 WISC−Ⅳについて
WISC−Ⅳとは?
- 児童用のウェクスラー式知能検査で世界的に使用されています。
- 適応年齢:5歳〜16歳11ヶ月
- 10の下位検査と5つの補助検査から構成される。
- WISC-Ⅲ、WAIS−Ⅲ、DN−CAS、K−ABCと高い相関が確認されている。
得られる合成得点
- 全検査IQ(FSIQ):全ての下位検査の結果から算出される。総合的な能力。
- 言語理解指標(VCI):知識など言語的課題に対する理解に関わる能力。
- 知覚推理指標(PRI):同一概念の事象を同定するなど視知覚に関わる能力。
- ワーキングメモリー指標(WMI):一定の時間記憶を保持することや記憶内容を操作する能力。
- 処理速度指標(PSI):視覚的な刺激を認識し問題解決に至る速さに関わる能力。
WISC−Ⅳの下位検査について(WAIS−Ⅳとの比較表)
言語理解の類似・単語、知覚推理の積木模様・行列推理・絵の完成、ワーキングメモリーの数唱、処理速度の符号・記号探し・絵の抹消は2つのテストに共通した検査です。
下位検査の内容
言語理解
- 類似:共通点がある2つの言葉を口頭で提示し、それらがどのように類似しているか問う。
- 単語:絵や語の意味を問う。
- 理解:日常的な問題の解決や社会的ルールなどの理解に関する質問をする。
- (補助)知識:一般的知識に関する質問をする。
- (補助)語の推理:いくつかのヒントを与えて、それらに共通する概念を答えてもらう。
知覚推理
- 積木模様:モデルと同じように積木を組み立てる。
- 絵の概念:2〜3段からなる複数の絵を提示し、共通の特徴がある絵を選んでもらう。
- 行列推理:1部分が空欄になっている図版を提示し、空欄に当てはまるものを選んでもらう。
- (補助)絵の完成:絵を提示し、欠けている部分を探させる。
ワーキングメモリー
- 数唱:数系列を読み聞かせ、同列(逆列)で言わせる。
- 語音整列:一連の数とカナを読み聞かせ、数(昇順)、カナ(五十音順)に並べ替えさせる。
- (補助)算数:算数の問題を口頭で提示し、暗算を求める。
処理速度
- 符号:幾何学図(符号A)、または数字(符号B)と対になる簡単な記号を書き写させる。
- 記号探し:刺激記号が記号グループ内にあるかどうかの判断を求める。
- (補助)絵の抹消:絵を提示し、欠けている部分を探させる。
一緒に覚えよう!WAIS−Ⅳとは?
- ウェクスラー式成人知能検査
- 適用年齢:16歳〜90歳11ヶ月
- 10の下位検査と5つの補助検査がある。
- 得られる合成得点の概念はWISC−Ⅳと同じ。
WAIS−Ⅲとの変更点
- 適用年齢の上限が拡大した。
- パズル、バランス、絵の抹消が加わった。
- 数唱に数整列が加わった。
- 絵画配列、組み合わせ、符号の補助問題2つが削除された。
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