認知バイアス!ハロー効果、ピグマリオン効果、バーナム効果など

認知バイアスとは

認知バイアスは、認知のゆがみや偏見、思い込みです。

認知バイアスは生活の中でも発生しており、災害時にも起こると言われています。認知心理学や社会心理学では以下のような呼び方があり、初めて聞く用語も多いですが、内容を聞くと身近な現象も多いと思います。

公認心理師試験にも出題されることは多いようなので、覚えたいところです。

いくつ知ってる?認知バイアス

ハロー効果

光背効果、ハローエラーとも言う。ある特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められること。

例)化粧品のCMに人気女優が出演しており、お肌もきれいなためその化粧品も効果が高いと思うこと。

ピグマリオン効果

期待することによって、その対象者の成績や成果が上がること。ローセンタール効果とも呼ばれる。

例)教師に対し、無作為に成績が伸びる生徒を選び、それを告げると、対象となった生徒の成績が良くなった。

バーナム効果

占い等で、誰にでも該当しそうな一般的な診断を自分に当てはまる性格だととらえること。

例)A型の人はキレイ好き。

プラシーボ効果

自分の思い込みが身体に影響を及ぼすことを指す。日本では「偽薬効果」とも呼ばれる。

例)実はノンアルコールなのに、アルコールと言われたため、酔った気分になる。

傍観者効果

行動を起こすべき時でも、周囲に傍観者が自分以外にもいると行動を起こさないこと。傍観者の人数が多いほど、行動を起こす確率は下がる。

例)ショッピングセンターでひったくりにあっている人がいたが、周囲の人は気づいても近寄ったり被害者に声をかけなかった。

リスキーシフト

集団で判断するときに、より危険なリスクの高い選択になりやすいこと。

例)自分一人でいる時は信号を守っているが、集団で移動している時に赤信号でも交差点を渡ってしまう。「赤信号みんなで渡れば怖くない」

コンコルド効果

このまま投資を続けると損失が増えることが分かっているにも関わらず、これまで投資し続けてきた分を惜しみ投資を止められなくなること。

一貫性バイアス

人の態度や行動は、一貫していると思い込んでしまうこと。

例)ボランティア活動をしている人を見て、これからも続けていくだろうと思い込むこと。

自己中心性バイアス

自分の推測と実際の周囲の評価がことなること。他人の気持ちを、自分の知識や経験をもとにして推測してしまうことも含む。

例)妻と夫で、家事をどれくらいしているかそれぞれに聞くと、お互い自分のほうが貢献していると評価すること。

フレーミング効果

同じ内容でも言い方を変えると受け取られ方が異なること。

例)「ダイエット成功率90%の商品」と「100人中10人も失敗するダイエット商品」

後知恵バイアス

物事が起きた後に「やっぱりね」「そうだと思った」などあらかじめ予見できていたかのようなバイアス。

例)ある商品を販売したら全く売れず、社内で売れない商品だと思った、どうしてあんな商品を売ったんだと悪評がついた。

確証バイアス

自分の考えを裏付ける証拠だけを集めてしまうこと。

例)白髪に効果的なサプリメントを探していて、良いと思ったものは悪い口コミは見ずに良い口コミばかり探してしまう。

正常性バイアス

異常な事、非常事態でも根拠もなく問題ないと信じてしまうこと。通常では起こらないことが起きた時でもパニックにならず、平穏を保てるのはこの心理のお陰でもある。心の安定を保つために役立っている。

大災害の時や非常時には、「自分は大丈夫だ」と過信して危険な状態になることもある。

例)緊急地震速報があったが「どうせ大したことないよ。」と対策をしないこと。

透明性の錯覚

自分の心が相手に伝わっていると考えること。

例)友人と話している時に、見栄を張って嘘をついてしまったが、きっと相手は嘘を見抜いてしまっただろうと思い込む。

疑似相関

2つの間に因果関係がないにも関わらず、関係があると錯覚してしまうこと。

例)「朝食を抜かない人ほど高年収になる」実際は高年収の人のほうが年齢が高く、生活習慣に気を使いだした年齢層の可能性がある。

対応バイアス、根本的な帰属の誤り

個人の行動を説明するにあたって、性格や内面的なことを重視してしまい、状況や社会的な背景を軽視してしまうこと。

例)「遅刻が多いのはあの人がだらしないからだ」

行為者ー観察者バイアス

自分の失敗は環境など外的要因のせいにするが、他人の失敗は本人のせいにしてしまう矛盾があること。

例)後輩が入力ミスが多いが反省していないと話す同僚に、先日本人がしたミスについて聞くと、「あれはパソコンが使いにくいからだよ。全くこの会社は設備投資をしないよね。」と話す。

セルフサービングバイアス、自己奉仕バイアス

成功したことは自分の手柄とするが、失敗したときは状況のせいにして責任をとろうとしないこと。

例)プロジェクトが成功すると自分の手柄にするが、失敗すると部下のせいにしようとする上司。

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