絶対に防ごう!熱中症!
2020年、熱中症での救急搬送のニュースが相次いでいますね。また、ニュースでは、熱中症警戒アラートもよく聞きます。熱中症アラートが出た時、どんなことに気をつければ良いのか書いていきたいと思います。
熱中症警戒アラートとは?
関東甲信越地方で、2020年7月から10月までを対象に行っています。翌日、または当日の暑さ指数(WBGT)が33以上になることが予測される場合に、環境省と気象庁が共同で発表し、熱中症への警戒を呼びかけています。
ご自宅や職場の暑さ指数(WBGT)は、こちらから調べられます。
環境省 熱中症予防情報サイト
https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php
暑さ指数(WBGT)とは?
気温、湿度、輻射熱(ふくしゃねつ)の3つから測る、暑さの厳しさを示す指標です。熱中症を予防することを目的として、1950年代にアメリカで提案されました。
暑さ指数(WBGT)は28以上で「厳重警戒」となり熱中症のリスクが高いとされます。
熱中症警戒アラートが発表されたらどうすれば良いの?
普段以上に熱中症のリスクが高まります。熱中症の予防行動を積極的に取りましょう。
- 外での運動や活動は中止する。
- 不要不急の外出は避ける。
- エアコンが設置されていない屋内での活動も中止する。
- 喉が乾かなくても水分補給する(1時間に1回はコップ半分位は飲む)
- 陽が当たるところは避ける。
- マスクは周囲に人がいない時(2m程度離れている時)は外す。
- リスクが高い、高齢者は子供に注意を呼びかける
WBGTは28以上で熱中症のリスクが高まるらしいので、熱中症警戒アラートが発表される時(WBGT33以上)はかなりリスクが高い時です。エアコンの効いた部屋から出ない位で良いのではと思います。
熱中症の症状について
https://www.tukusi.co.jp/column/theme01/column01.php (つくし工房さんHPより引用)
熱中症は3段階あります。
1度は軽度ですが、無理をすると悪化する可能性があります。涼しい場所で、水分補給をして下さい。
2度は頭痛、倦怠感、嘔気などが特徴です。この段階では医療機関を受診した方が良いです。働く世代や若い方でも熱中症は起こり得ます。夏場の頭痛や倦怠感は熱中症の可能性もありますので、躊躇せず医療機関を受診して下さい。軽い意識障害を認めることもあります。自己判断は危険です。水分バランスが崩れ、すぐに治療をした方が良いケースもあります。
3度は入院が必要なレベルです。いわゆる、熱射病と言われる状態です。熱が体にこもってしまい、臓器に悪影響を及ぼしてしまいます。熱により血管が拡張し、循環不全に陥ってしまう、肝機能、腎機能にも異常が出てしまう場合もあります。意識を失うこともあります。
熱中症は、防げる状態です。しかし、きちんと対策を行い、適切な処置を行えば、軽症で済ますことができる場合が多い一方、適切な処置を行わなければ、現代の最新医療でも救えない、非常に重篤な状態にもなりえます。
リスクを知って、適切な対応をとることが大事です。
高齢の方への呼びかけを!
高齢の方は、皮膚の温度センサーの感度が鈍くなり、暑さを感知しにくくなります。この温度センサーが鈍くなると、体温調整も遅れてしまい、体に熱が溜まりやすくなります。また、高齢者は熱を発散する力も低下しています。そのため熱が溜まってしまいます。
また、体が冷えるのを嫌がったり、節電意識からエアコンを使いたがらない傾向にあるそうです。
ご家族・親戚の高齢の方に、今は会えなくても電話などで、ぜひ声をかけて下さい。「大丈夫だよ」と言うかもしれません。でも、気をつけすぎる位がちょうど良いと思います。温度計を置くなどして、自分の感覚だけに頼らないようにお願いしてみて下さい。温時計は、100円ショップなどでも手軽に買えます。室温は、状況によりますが28℃前後を目安にしましょう。
ペットも要注意!
通常、気温は150cmの高さで測るそうです。しかし、地面に近くなる程気温は上がります。その差は4℃位になることもあるそうです。お散歩などは日陰を歩くようにして、暑さを避けましょう。
一人ひとりが意識し、困難を乗り越えましょう。