公認心理師試験対策!パーソナリティー障害(風変りに見える A群編)

こんにちは。今日もパーソナリティー障害についてまとめます。A群は、神経症よりは精神病に近い集団でしたね。

一つずつ理解したら覚えやすいと思います。今日も頑張りましょう!過去に、それぞれについて説明したものから、何のパーソナリティー障害かを答える問題が出題されていたので、そちらは表にまとめました。公認心理師必携テキストから引用しています。過去問の問題文もこちらの表現から出ていたので、覚えておくと良いと感じました。

ちなみに、パーソナリティー障害の概要についてはこちらの記事をご参照下さい。

疾患名概要
妄想性(猜疑性)パーソナリティー障害「他人の動機を悪意あるものとして解釈するといった、不信と疑い深さを示す様式」
スキゾイドパーソナリティー障害「社会的関係からの離脱と感情表出の範囲が限定される様式のこと。」
統合失調型パーソナリティー障害「親密な関係において急に不快になることや、認知または知覚歪曲、及び行動の風変わりさを表す様式のこと」

妄想性(猜疑性)パーソナリティー障害

裏切りを恐れ、人を信じられない人たちです。「独裁者の病」とも呼ばれ、一国の独裁者やワンマン型の経営者に多く見られます。ヨシフ・スターリンや、アドルフ・ヒトラーもこのパーソナリティー障害だったと言われています。妄想性と聞くと、幻聴や幻覚を想像しがちですが、この場合は疑いすぎてしまう妄想です。過去問では、「猜疑性」と表現していたので、猜疑性と覚えるのも良いと思います。

独裁者が、仕えていた人を急に信用できなくなり、裏切りを疑ってしまうように、このタイプの方は、親しい人を疑ってしまうそうです。例えば、アメリカで、新婚の妻が家の庭でたまたま同級生と立ち話をしていた夫が、妻が浮気をしていると思い込み、殺害してしまった事件がありました。また、執拗なストーカーになるケースや、家族や友人、恋人にこっそりGPSを利用して行動を監視しているケースもあるそうです。愛情と疑いが表皮一体になってしまうそうです。

このタイプは、交渉や政治的な駆け引きに長けていて、弁護士、政治家、役人、管理職として能力を発揮する人も多いそうです。

このようなタイプの方をイメージすると、「他人の動機を悪意あるものとして解釈するといった、不信と疑い深さを示す様式」という文章もすっきり覚えやすいかと思います。

スキゾイドパーソナリティー障害

 シゾイドパーソナリティ障害とも呼ばれます。名前から、統合失調症と関係があると思われそうですが、全く関係がないそうです。昔、統合失調質パーソナリティ障害と呼ばれていた過去もあり、それと関係しているのかもしれません。しかし、診断基準も変わっており、統合失調症と似た症状はありません。「スキゾイドちゃん」と検索すると非常に分かりやすい説明とイラストが出てくるのでおすすめです。私は、シゾイドとの関係は考えないようにして「スキゾイドちゃん」と覚えることにしています。(過去の名前と現在の名前の関係が分からず、やむを得ずです…どなたかご存知でしたら教えていただけるとうれしいです)

  このタイプは、孤独が大好きで、親密な関係を求めない人です。孤立しがちですが、本人は苦痛に思っていません。一人で過ごすことが好きなのです。

感情の表出があまりなく、起伏も一定なので、他人からみると感情がない人と思われがちです。しかし、スキゾイドちゃんは、実は感情が豊かで繊細です。他人にそこに土足で踏み入られると、心が傷ついてしまうので、仮面をかぶって生活をしています。スキゾイドちゃんは、他人に危害を与えることはありませんが、他人からの必要以上な干渉に対しては敏感です。仲良くなりたければ、知り合い以上、友達未満くらいのイメージで関わると仲良くなれるそうです。

平和主義で変化を好まないので、僧侶など、恒常性が高い職業が向いているそうです。学者さんなど、人付き合いをせず、自分の世界に没頭できる職業も向いているでしょう。

統合失調型パーソナリティー障害

 このタイプは、とてもユニークです。まさに、妄想の世界に生きているような人です。

誰もいないのに、頭の中で自分と会話をしていることもあるので、それが独り言になってしまったり、思い出し笑いをしてしまったりします。周りから見たら変わっている人ですが、本人にとっては普通のことです。統合失調症と何が違うのか?と思うと思いますが、この状態は、まだ統合失調症を発症はしていません。しかし、発症のリスクはある人らしいです。

有名人で言うと、夏目漱石が有名です。夏目漱石は、妄想などが原因で、周囲の人から病気だと白い目で見られて辛い思いをした時期があったそうです。その時に、彼の心を癒してくれたのが猫でした。その猫が何を考えているのか、猫の視点になって世の中を想像したそうです。そして「吾輩は猫である」が誕生しました。時に苦痛にもなったようですが、彼のこの気質があの名作を生み出していたのですね。

DSM‐5での診断基準は以下になります。

・関係念慮(日常の出来事が自分にとって個人的な特別な意味をもつ,あるいは自分個人に向けられた特別な意味や重要性をもっていると思い込むこと)がみられるが,関係妄想(似ているが,より強い確信をもって思いこむ)はみられない

・奇妙な信念または魔術的思考(例,千里眼,テレパシー,または第六感を信じている;超常現象にとらわれている)

・異常な知覚体験(例,自分の名前をささやく声が聞こえる)

・奇妙な思考および発話(例,曖昧,隠喩的,過剰に綿密,または常同的なもの)

・疑念または妄想性思考

・状況に相応しくない感情または感情の幅の狭さ

・奇妙,風変わり,または独特の行動および/または外見

・第1度親族を除き,親しい友人または相談相手がいない

・慣れによって緩和することがなく,主に妄想的恐怖に関連する過度の社交不安

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/08-精神障害/パーソナリティ障害/統合失調型パーソナリティ障害より引用

以上、A群のパーソナリティー障害でした。B群、C群についてはこちらにまとめていますので、ぜひご覧下さい。

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